【塾生Blog】言葉の切り返し

塾生のゴリです。

私は、社会人になり営業一筋です。
私の信条で「どんなに長い商談でも、短い商談でも、先方が物事を決定する瞬間は、2分~3分しかない」という考えがあります。

その中で大事になってくることは、準備ではありますが、商談は生き物です。
ほぼ、準備通りには、進みません。

難しい商談になればなるほど言葉が大事になってきます。

その中でも特に私が大事にしていることは、難しい難題をぶつけられた時の切り返しです。
この切り返しがうまく出来た時、先方に少し油断が生まれ、決定に結びつく可能性が上がってきます。
逆に、そこで黙り込んだり、とんちんかんな返答をすると、決定しないことが多いです。

 

そこで私が、切り返しのプロだと思っている2人を紹介いたします。

1人目は、一番下の4歳の娘、ユリです。
とにかく、気性が荒く、自分の思い通りにならないとキレる。
4歳なのに効率が良いので、悪いことをしても、すぐに人のせいにする。毎日、何かで私は怒っていました。

ある時、子育ての本を読むと「子供は怒られるのに慣れると良くない。怒らないという選択肢もある」と書かれていました。
ユリには「これだ!!」と思いました。

案の定、ユリがまた悪い事をしていました。
心では、「このやろー」と思っていましたが、本に書いてあったことを思い出し、
「ユリちゃん、パパはもうユリちゃんを怒らない。ユリちゃんを怒るのをあきらめた。だからおりこうさんにしてね。」
と言ったところとユリはこう返してきました。

「いいよ、いいよ、ユリちゃんもあきらめたんもんねーー。パパの人生。あきらめたもんねーー。」

『おい、おい、ユリ、パパはそこまで言って無いし、パパは自分の人生あきらめてねーし。これからだし。』

正直、この件以来、ユリにはかなわないと思いました。

 

2人目は、妻です。

出張から23時ごろ、家に着きました。
家族、4人はすでに就寝中。台所にいると、洗い物がそのまま置いてありました。

妻も3人の娘を育てているので、疲れているのだと思い、私は洗い物を始めました。
そして洗い物も終了し、風呂に入り、私も就寝しました。

朝起きて、「ありがとう」と妻に言われるかと思っていると、
「この皿まだ汚れが残って汚いんだけどーー。」

久しぶりに、私はカチンと来てキレました。
「こっちは、2泊3日の出張行って、疲れて戻ってきて、洗い物したんや。
 世の中の男99%は、出張戻りで洗い物なんかせんぞ。普通ありがとうやろー。」
『もう二度と洗い物はやらない』と誓いました。

すると妻はこう返してきました。

「私は、そんなくだらん99%の男と結婚したんじゃない。1%の男と結婚したんじゃ。

『うれしいやん。わし、1%の男やん。洗い物今後もするやん。』

妻に「今後、気を付けます。行ってきます。」と言って家を後にしました。
妻にはかないません。

 

「一つの言葉が、一つの人生を変えることがあるかもしれません」

少し、意識してみると、おもしろいと思いますよ。