【塾生Blog】私の幸福論

こんにちはヒロシです。
今回は私の生い立ちから幸せについて考えてみました。
かなり長い内容となりますがご了承ください。

 

私はゴリ君の友人でして、彼は私を初対面の人に紹介するときには「生い立ちが不幸なわりに悲壮感がない」と紹介します。
実は彼以外にも、私をそのように人に紹介する友人が幾人かおりまして、今回はその辺りのお話を少々させていただけたらと思います。

諦めの多い生涯を送ってきました。とでも言いますか、兎角自分の力ではどうにもならない事態に翻弄される幼少期でした。
物心つく前より、目が覚めたら他人の家に預けられていたりするような事が頻繁にありましたし、7歳で宗教団体と施設の合いの子みたいなところに放り込まれまして、親とはそこで引き離されたりします。
そこはそれなりに大変な場所であったわけですが、細かい話は主題から逸れますので今回は端折ります。
その施設みたいなところも、所在をたらい回しにされるものですから、引越と転校の回数は相当なものになりました。

預けられた知らない人の家であれ、訳も分からず放り込まれた施設であれ、転校先であれ生きるために必要なことは、ダーウィンよろしく環境に適応していくことでした。これが意外なほど後の人生で役立っていくわけでありますが、それはまた別の話ということで。

かなりざっくりと言うとそんな幼少期でしたので、無論最初から今の様にヘラヘラ生きられたわけではありません。今でこそ昔のことを昔の事として何の気なしに話せますし、拗ねることなく生きておりますが、そこに至るまでに二度ほど大きく考え方が転換することがありまして、それは「恨みに捕らわれないこと」と「幸せを感じる」ということに関してでした。

一度目の転換期ですが、12歳でその施設じみたとこからは出られまして、母親と暮らし始めるのですが、当時私は気が短くすぐに手を上げますし、人も世も憎く、20歳になったら自分をこんな目に合わせた人間を一人残らず、一番極端な形で報復してやろうということばかり考えている子供でした。改めて字に起こすと嫌な子供ですね。なんだこいつ。

ところがある日、中学生に上がる頃だったと思いますが、特にきっかけはありません、本当にふと、自分の親は自分自身のことしか考えてなかったり、私を苦しめたりするつもりでこんなことになったのではない。と気づきました。

 

あの人たちは本当に心の底から、自分達や私や兄が幸せになると信じて、そのためにと行動したんだと。
ただただ生きるのが物凄く絶望的に下手くそで、全然上手くいっていなかっただけなのだと。

 

自分たち家族だけではなく、世界中、今まで生きてきた人たちがその時の本人の知力や知識、身の回りの環境や自分の金銭状況、精神状態や人間関係、あらゆるものの制限を受ける中で、自分の取れ得る中で最良の選択を繰り返し続けてきたはずです。
常に正しい選択は難しいです。思った結果と違うことも大いにあるはずです。そもそも正しい選択肢が必ずあるとも限らないですから・・・
そう考えるようになってから、心から人を憎むことはなくなりました。そう考えることで、過去や恨みに捕らわれることがなくなっていきました。

 

二度目のきっかけは、大人になってから訪れました。
これはもう、単に友達とお酒を大いに飲んでいるときです。
ああ、こんなに気のいい奴らに囲まれて、こんなに楽しくて、生まれてきて本当に良かった。と思いました。
それまで、生きるということは目の前の問題に対処適応の連続でした。
目が覚めたらいない家族。一夜にしてなくなった帰る家。基本的に常時空腹。特に理由無く降ってくる暴力。事後報告の離婚と再婚。実は本当の父親じゃないの等等等・・・
死にたいとか、生まれてこなければ・・・とか考えてる暇もありません。
控えめに言って、楽しい人生ではありませんでした。ところがそんな私が、生まれてきて良かった。と思ったのです。

 

ただ気の置けない仲間がいて、同じ事で笑えてお互いを信用できる。
これがどんなに大事か。自分にとって、これこそが重要なことなのです。

 

それさえあれば、過去のことや世間体などというものは正直どうでも良いのです。
それ故、私は笑っていられます。

さて、お店の営業もあり最近なかなか参加できていない偕高塾でありますが、
様々な業種の方々が集まっておられるものの、この塾の根底は「人」であるかと思います。
それ故に私も受け入れてもらえたのだと思います。何故だか皆さん良くしてくれます。
私にとっては、幸せにつながる一つの道です。
人とのつながりを持つこと、それを大事にすること。
それから生まれる利益は、少なくとも私にとっては副産物です。

好奇心を満たしてくれる多様な人達がいて、大いに話して、大いに飲んで大いに笑って笑ってただただ、日日是好日。

 

 

【偕髙塾よりお知らせ】

今回、塾生ブログに投稿して頂いたヒロシさんが勤めているCafe&Bar dizzleにて月例会を実施いたします。
ご興味がある方は偕髙塾問合せフォームもしくは電話にてご連絡をお願いいたします。

偕髙塾8月度月例会

日程:8月31日土曜日
第一部 勉強会
 テーマ:2030年の働き方を考える。
    (年金崩壊時代のライフプランを貴方はどうする!)
    (AIで必ず働き方は変わる!)
 参加費:無料
 時間:14:30~16:30
第二部 懇親会
 参加費:4,000円
 時間:17:00~19:00
 場所:dizzle
  東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-27 PAL吉3F
 (吉祥寺駅北口から徒歩5分)
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