第17回Webセミナーダイジェスト(6月17日開催)

6月17日開催 第17回Webセミナーダイジェスト

毎週水曜日は毎週水曜日は 「働き方改革とは?」 と 「SDGsを学ぼう」 のローテーションで、今回のテーマは「SDGsを学ぼう」の回でした。

・SDGsとは・・・?
・世界と比べた時に日本は・・・?
・環境未来都市とは・・・?
・身近なSDGsへの取り組みは・・・?

今回はこんな議論をしました。
「SDGs」 
毎日新聞ではよく目にしますが、実際の認知度は33.7%。(スターツ出版 5月調査)
しかし、1月の調査からは14%上昇。なかなか関心は高まりつつある様子。
でも、何してるんだか、実感がない、日常で意識することがない。。
こんな感覚の方が多い気がします。


国連が発行する報告書によると、世界各国SDGs達成度ランキングで、日本は15位。

○達成度が高い項目
 ・貧困をなくそう
 ・質の高い教育をみんなに
 ・すべての人に健康と福祉を

○達成度が低い項目
 ・海の豊かさを守ろう
 ・つくる責任 つかう責任
 ・ジェンダー平等を実現しよう


達成度の低い項目は何故なのか・・・?
海外での仕事の経験がある方が多く参加されたため、日本と海外の差をお話頂きました。

・フィリピンは日本と比べて圧倒的に女性の社会進出比率は高い。
・台湾は、日本と似ている傾向があり。
・タイ、ベトナムはジェンダー平等。 歴史的背景からもベトナムは特に。
・日本は、旦那にかけられている保険金額が世界トップレベル。
 つまりは、日本は女性が働く環境が整備されていない。

低い背景には、戸籍制度や定年制度など日本特有の制度があるようで、達成にはまだ高いハードルがありそうです。
一方で国内でも、薬剤師やNPOの業界では女性比率が高く、そのあたりにヒントがあるかもしれません。


また、認知度や関心度が低調なのはなぜか・・・?

・消費者はSDGsで消費を決定しない。SDGsは投資家に向けてのもの。
・行政と民間が連携しはじめているが、成功事例がない。
・社員にも浸透していない。
・SDGs上位国は欧州ばかり。米国・中国がこの指標に興味を持たない限り意味がない。
 欧州が決めたルールに縛られる必要はない。
・SDGs自体が横文字で取っつきにくい

このような意見があがりました。


確かにSDGsという言葉自体が独り歩きしているのかもしれません。
しかし、言葉は意識しなくとも、SDGsに繋がっている取り組みが、身近に沢山増えてきました。

参加者からは、
・セブンイレブンがエシカルポイントをつけ廃棄削減に取り組み始めた。
・コンビニやカフェのストローが紙製に変わった。
・レジ袋がバイオマス使用のものに代わったり、有料化がはじまってきた。
・古くなった上履きのリサイクルをしている。
・TOYOTAの社長が「SDGsに本気に取り組む」と発表し話題になった。
・投資家やNPOが企業に対して意見するようになってきている。(ESG投資)

といった身近なSDGsを共有頂きました。

それでは、今後日本はどうしていくべきか・・・・?塾長より政府による環境未来都市戦略や地方創生の話がありましたが、高齢化・人口減少により、今のままでは事態は更に深刻化していきます。

新型コロナをきっかけに創り上げていくニューノーマルには、SDGsに沿った戦略を組み込んでいく必要があるのではないでしょうか。

今後もSDGsについて、皆で考えていきたいと思います。SDGsゲームを検討しておりますので、ご期待ください!

偕髙塾 アドバイザーM